しきい値:どれだけ静かなら無音とみなすか

しきい値とは、それを下回る音量を無音として扱う基準レベルのことです。高くしすぎると小さな声を切ってしまうおそれがあり、低くしすぎるとかすかな背景ノイズが隙間の検出を妨げてしまいます。

まずは通常の話し声のレベルより少し下に設定しましょう。小さな言葉が切られているならしきい値を下げ、明らかな間が残っているなら少し上げてください。

最小無音長:隙間がどれだけ長ければカットするか

これは取り除かれる最短の無音の長さです。短い値(0.3秒ほど)は思い切った設定で、速くエネルギッシュなクリップに最適です。長い値(0.6〜0.8秒)は本当の間だけを取り除き、話し言葉の自然なリズムを保ちます。

ショート動画には短い値を、ポッドキャスト、ナレーション、インタビューには長い値を使いましょう。

パディング:各カットの前後の余白

パディングは各カットの前後に少量の音声を残すことで、語尾が切れたり編集が唐突に聞こえたりするのを防ぎます。ほとんどの話し言葉のコンテンツでは50〜150ミリ秒ほどがうまくいきます。

パディングが少なすぎると途切れがちに聞こえ、多すぎると取り除こうとしていた隙間が残ってしまいます。カットが耳につかなくなるまで調整しましょう。

コンテンツの種類別の出発点

ポッドキャストとインタビュー:最小長を長め、しきい値を控えめ、パディングを多めに。ショート動画:最小長を短め、エネルギーを出すためパディングを少し控えめに。ナレーションとオーディオブック:呼吸が自然に聞こえるよう、最小長を長めにしてしきい値を慎重に。

どこから始めるにせよ、書き出す前に必ず一部分をプレビューし、設定はひとつずつ調整しましょう。

3つの設定はどう影響し合うか

3つの設定は独立したつまみではなく、互いに釣り合いを取り合っています。しきい値を低くするとより多くの静かな音声が「無音」として捉えられますが、最小無音長を長くすれば、短い自然な間までカットされるのを防げます。そしてパディングが、カットされたものの響きをやわらげます。ひとつを動かすともうひとつを微調整したくなることが多いので、3つを当て推量するより、一度にひとつずつ変えるほうがうまくいきます。

こう考えるとよいでしょう。しきい値は何を無音とみなすかを決め、最小無音長はどの無音をカットする価値があるかを決め、パディングはカットがどう聞こえるかを決めます。

繰り返し使える調整の手順

デフォルト設定から始めてプレビューします。明らかな無音が残っているなら、しきい値を少し下げます。自然な間が消えて話し言葉がせわしなく感じられるなら、最小無音長を上げます。カットが唐突に聞こえるなら、10〜30ミリ秒のパディングを加えます。ひとつの値を変え、もう一度プレビューし、これを繰り返します。たいていは2〜3回のパスで十分です。

設定が「自分らしいまま、ただ引き締まった」ように聞こえたら、それを書き留めて使い回しましょう。1つのファイルに完璧な値を追い求めるより、シリーズ全体で設定を一貫させることのほうが大切です。